こんにちは、しゅーとです(^^
今日は、貯蓄商品の販売で保険会社さんからよく言われるセールストークについて検証してみます。さっそく見ていきましょう!
長期的に預金よりお金が増えるから!
この論法において、考えるべき点は2つあるようです。
- 保険は、契約直後から元本割れ期間がある
- 将来の100%は常に100%未満
一つ目でまず、預金との比較でお金の増え方を語ることはできるのでしょうか。いつ引き出してもマイナスにならない預金とではリスクがまったく異なります。保険は、契約すれば元本割れリスクを同時に負うものだということを忘れてはいけないということです。
次に、インフレで貨幣価値が下がるリスクや保険会社が破綻するリスクなどを考慮して、将来のお金の価値については、額面より必ず割り引いて評価しなければならないということです。今現在、100円のモノが将来110円になれば相対的にお金の価値は目減りしています。将来の100%はリスクを数値的に捉えれば、常に100%未満であるということですね。20年後、30年後の返戻率が110%だろうが、120%だろうが、常にそれ以下だということになります。
計画的な資金準備が可能になりますよ!
学資保険や個人年金保険など、自分のライフイベントでお金が必要になる時期に合わせて商品を提案される際によく聞きますね。僕も実際これで学資保険に入りました。
しかし、ある本を読むとこう書かれております。
そもそも人生におけるイベントに合わせて、計ったように有利にお金を増やせる方法があるなら誰もお金には困らない。商品開発者は、その手法を金融機関に売ったらいい。
確かに。保険会社は保険料を原資に、運用である程度資金を増やしています。そう考えると利回りは最終的に預金よりよくなるのは当然です。でも、最初に述べたリスクと割高保険料を支払うことを考えれば、チョコっと勉強してインデックスタイプの投資信託でコツコツ運用した方がいいような気がしますね。
強制貯蓄機能があるから!
保険だといつの間にかお金が貯まるというのは嘘ではないような気がします。しかし、これはなぜ保険だといつの間にかお金が貯まるのかを考えたときに、
ただ単に解約が面倒だから
これに尽きると思います。普通預金に入れておかず、自分の解約できないものとして預金でも投資信託でも積み立てていけば同じことでしょう。
生命保険料控除が受けられるから!
生命保険料控除は税法上最大で12万円までしか控除が受けられません。生命保険に入る節税効果としては所得税と住民税を見れば年間で数万円変わるか変わらないかです。よくある間違いで、12万円控除というのは、12万円税金が下がるわけではありません。
収入 ー 控除 = 課税所得
になるので、10万円控除であれば10万円×税率分が得になるというわけです。つまり、年収300万円の人なら約1万5千円くらいしか節税効果はないということになります。この金額のために元本割れリスクを背負ってまで貯蓄性のある生命保険に入るのは一歩立ち止まって再考する必要があると思います。
ちなみに、最近逆ザヤで話題の住宅ローン控除だけは税金を直接減らす効果があるようです。
今日は、保険会社さんのよくあるセールストークについて検証してみました。保険って複雑ですね。まだまだ保険は奥が深いようです。これからも一緒に勉強していきましょう!
一歩を踏み出せば人生が変わります!未来を変えられるのは”自分”だけです!!
最後までお付き合いいただいてありがとうございました(^^
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