こんにちは、しゅーとです(^^
今日から繰り下げ受給編に入ります。年金って結局何歳からもらえるの?そんなことを思っている方もいらっしゃるかもしれません。ここを知っておくことで公的年金をフル活用できることになります。さっそく見ていきましょう。
日本は何歳から年金をもらえるか選べる!?
日本の公的年金は、実は受給開始時期を選ぶことができます。具体的には60歳から70歳までの選択で、2022年4月からは60歳から75歳の選択制となります。
公的年金の支給開始は原則65歳です。
しかし、希望すれば最大60歳まで繰り上げてもらうことができるということです。ただし、繰り上げの場合、一か月繰り上げるごとに0.5%受給額が減り、それが一生続くということになります。つまり60歳まで繰り上げた場合、
0.5%減 × 60か月 = 30%減
ということになります。逆に繰り下げてもらうと、一か月繰り下げるごとに年金額が0.7%増えます。70歳まで繰り下げた場合、
0.7%増 × 60か月 = 42%増
2022年4月からは75歳まで繰り下げられるので、なんと最大
0.7%増 × 120か月 = 84%増
これが一生続きます。60歳まで繰り上げるのと70歳まで繰り下げるのだけでも、金額は実に2倍もの差がでるということになります。ちなみに、繰下げは基礎年金と厚生年金別々にもできますし、一緒にやることもできます。
一体何歳からもらえばいいの!?
「一体何歳からもらえばいいの!?」
こう思った方も多いことだと思います。これを考えるときに、年金ではこんな言葉がよく使われます。
「繰り上げて後悔するはこの世、繰り下げて後悔するはあの世」
例えば、繰り下げ受給を行い、67歳で亡くなってしまったとしましょう。この人は年金を1円ももらえなかったというわけです。でも65歳から生活はできてきたわけです。保険という観点から、
「自分の貯えなどで生きて生活ができたならそれでいいじゃん!」
ということです。
「人生100年時代」のおすすめは繰り下げです。まずは、年金の趣旨を理解することが大切です。それに、繰り下げをすることで、ある程度インフレについていける公的年金が増額され、終身でもらえるということは、老後の安心はかなり大きくなるはずです。
繰り下げは何歳からお得に!?
繰下げ期間中は年金をもらえません。ここで皆さんが気になるのが、
「じゃあ、一体何歳まで待てば元とれるんだよ!?」
ここでしょう。答えは、何歳まで繰り下げようが、
受給開始後から11年11か月
です。例えば、70歳まで繰り下げると、もらえなかった5年分を42%増えた年金でカバーできるようになるためには81歳を超えて生きればいいわけです。日本人の平均寿命は、2020年で男性81.64歳、女性87.74歳です。しかも、平均寿命はその年に生まれた0歳児が何年生きるかを示す数字なので、死亡率の高い幼児期を過ぎた大人は、もっと長く生きます。つまり、男性でも女性でも、繰り下げは確率的にもお得ということです。
話がうますぎる繰り下げ受給
ここで、こんなことを思った方もいるでしょう。
「話がうますぎる」
「当然、国も確率的、平均的に生きる年齢でトントンになるように設計するはずだ」
これはとてもいい質問です。しかし実際に年金は繰り下げた方がお得な仕組みになっているようです。理由は以下の2つからです。
①繰下げの仕組みが決まったのは2000年
繰下げの仕組みが決まったのは2000年とかなり昔であり、その際の基準となったのは1995年時点の死亡率です。当時の65歳時点の平均余命は男性が16.5歳、女性が20.9歳だったそうです。その後20年たった2015年には、男女平均で約3歳延びています。これが、結果的に繰り下げがお得になった背景というわけです。
②運用できる
2つ目は、繰り下げでもらうと国はその分長く運用できるので財政的にプラスに働き、それも繰り下げの増額率に反映されているということです。GPIFは今のところ運用の達人となっています。というか、これは僕の考えですが、最大の機関投資家ということは株価や債券価格に大きな影響をもつことは間違いありません。他の投資家もGPIFと日銀あたりの動きを探りながらポートフォリオを組んでいるはずですから、どっかのヘンな基金に運用を任せているより、GPIFに任せておいた方がよっぽど健全でしょう。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました!繰り下げ受給、いかがだったでしょう(^^
年金って調べていくと考え方が変わったりして楽しいですよね。老後の安心を手に入れるため、しっかり学んでいきましょう。
一歩を踏み出せば人生が変わります!未来を変えられるのは”自分”だけです!!
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