よし、年金を知ろう!【自営業者の対策編】

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こんにちは、しゅーとです(^^

今日は、「自営業者の対策編」です。専門的で難しいかもしれませんが、金融に携わる職業の方や自営業者の方は必見ですので、しっかり学んでいきましょう!

2年で元とる「付加年金」

自営業者の方などの第1号被保険者は、20歳から60歳になるまでずっと保険料を納付しても、もらえる年金の額は約78万円です。

そのため自営業者の自助努力の必要性は高く、親方様は様々な方法を用意しております。

かなりお得なのが「付加年金」という制度です。

なんと、払った保険料を2年で回収できます。

この制度は、毎月国民年金の保険料を400円ずつ上積みして払うことで65歳以降、付加保険料を払った月数に200円をかけた金額を年間で受けることができるのです。

付加年金の申込窓口は市区町村です。ただし、この後で説明する国民年金基金という制度と両方は使えず、どちらか1つを選ばなければなりません。

ひとつ気を付けなければならないのが、将来増える額は決まっているので、大きなインフレになれば実質的に若干目減りすることがあることです。

でも2年で元が取れるほどの仕組みなので、お得なのは間違いありません。

「親方様~ありがとう~(;O;)」

といった感じですが、これほどまでにお得な仕組みなのであれば、もともと400円をプラスすればいいのにとも思います。

親方様がこの制度を知らない自営業者を見て腹の中で舌を出していないことを祈ります。

税金を減らす「国民年金基金」

次に紹介する2つの制度は、将来の年金受給額を増やせることに加えて、掛け金を納めている間、掛け金が所得から控除される結果、税金を減らせるという共通のメリットがあります。

まず、「国民年金基金」について見ていきます。

国民年金基金の加入対象者は第一号保険者です。

大きなメリットは掛け金が全額所得控除になり、税金が返ってくるということです。

これは、個人型確定拠出年金(イデコ)と同じです。ちなみにイデコは投資信託などで自分で運用し、運用成果しだいで60歳以降の年金額が変わる、非課税効果が大きな仕組みです。こちらについては別の回で詳しく説明します。

基金の上限額は月6万8000円で、イデコと国民年金基金の合計がこの範囲に収まることが必要です。つまり、イデコを月6万8000円拠出したら国民年金基金は拠出不可ということです。もちろん逆も同じです。

国民年金基金は、一度加入したら59歳まで掛け金の払い込みを続け、65歳以降終身で受け取ります。

1口目は必ず終身型を選び、2口目以降は終身型や有期型などの中から組み合わせる自由度の高い仕組みです。

自営業者の老後の最大の不安材料は、終身で受け取れる年金が基礎年金だけで少ないことです。

国民年金という終身で決まった額だけ受け取れる年金をある程度確保してから、さらにイデコなどで上積みを目指す選択を検討するのもよいでしょう。

もう一つ重要なことは、国民年金基金の所得控除が社会保険料控除という種類であることです。

これは同一生計の配偶者や親族なら、誰かがまとめて控除を申告できます。イデコの所得控除が小規模共済等掛け金控除という種目で、配偶者の分は控除できないのと大きな違いです。

「ありがたいけど、ややこしいっちゅうねん!」

と言いたい気持ちはよくわかりますが、親方様のせめてものお情けですのでありがたく活用していきましょう。

退職金制度でお得な「小規模企業共済」

続いては、「小規模企業共済」です。

国民年金基金・イデコとは別枠で所得控除が受けられるのが小規模企業共済という仕組みです。

国が作った「経営者のための退職金制度」です。

従業員20人(サービス業などは原則5人)以下の個人事業主や会社役員などが加入できます。

掛け金の月額は1000円から7万円までの範囲で選べ、全額が所得控除となります。

運用は確定利回りで、退職や事業を廃止したときなどに受け取ります。

受け取り方法は「一時金」「年金」「二つの併用」のいずれかを選びます。

受け取り時期は事業の廃業時ならいつでも可能ですが、事業を続けながら老齢給付として受け取るには、15年以上掛け金を納付して65歳以上になっている必要があります。

繰り返しますが、小規模企業共済の最大7万円の非課税枠は、イデコ・国民年金基金とは別です。

事業がうまくいっているときなどは、両方併用すれば最大で13万8000円、年に165万6000円の非課税になります。

事業が好調で所得が高く税率が仮に30%であれば、年に50万円弱もの節税になるということになるのです。

また小規模企業共済の大きな特徴として、資産残高の積み上がりに応じて、低利での借り入れも可能ということがあります。

いざというときに備えられるという点はイデコにはない仕組みです。

さて、今日は「自営業者の対策編」でした。

今日も中々難しい内容でした。しかし、今日の内容は重要です!

税金の大きさを侮ってはいけません!

僕たちがお金を借りるときに、

「10%です。」

と言われたら、

「たっか!!」

って思うのに、

「社会保険料は収入の30%です。」

と言われた時に、

「ふーん。」

と思うのはおかしな話です。いい加減正気に戻りましょう。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました(^^

一歩を踏み出せば人生が変わります!未来を変えられるのは”自分”だけです!!

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